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Dirty Dirt

Dirt on tape, October 2014


我らがカセットテープ神Brad RoseがFactで連載してるコラムCaught on Tapeなかんじで、というかパクリなタイトル。
10月のベストカセットテープを。

今月も、そんな買っていないとおもっていたら、32本。
そして、2014年の目標だった、1日1本ペースで、合計365本、到達してしまいました。じぶんでおもっていたよりも、調子がはやく、カセットテープ暦ならもう2015年のお正月もすぎてしまい。
どんだけぼんやりしてても、ことしは400いくとおもいます。
数ではない、んだけれど。そして、変なところを選んで買い気味だけれど、これだけ追ってると、Brad Rose総帥のんをみててもそんなに外さないなというかんじになってきたし、これだけきいてるとみえてくる風景みたいなんもあります。
それは、貧困。
いいかげん、まともなペースに戻りたい、わ。


ことしはなぜか偶数月がよいのんおおく、10月も。選ぶのんがたいへん。
選んだもののほかのこと、ちょこっと。
“DARK WEB” をだしたところなのに、すかさずカセットテープもだしたGiant Clawはやっぱりすごいな。かなり多方面で評価されてて (Arca発売で若干誰もいわなくなったけれど)、ひねくれてるわたしはきょねんのOPNみたいに絶対に年末なリストにはいれないといってしまいそうだけれど、Gian Clawは素直にいれたい。これからもおかしなことしてくれそうだし。

ニューエイジ、アンビエント系ではデンマークのPHINERYっていうところのMOCとOpalineを買ってみたなら、よかったよね。Panabrite系シンセを奏でながらもノイズにビートに加えてきたりと、自由で。でも、いまのところはDemonstration Synthesisまではいかないかな。

Beer On The Rugは安定のすばらしい人選だし、Ascetic Houseはもうちょっとちゃんと追おう。しらなすぎて、バンドものを引いたら、困るので躊躇してしまいがちだけれど、いまならバンドものもゆける気がする。
Panabriteは安定のすばらしさ。でも、今月はレコードがあったので。
German Armyのんがまたきてる。10月にはまた3本くらいだしてる。ことしいっとう出し過ぎなのはHobo de Galloさまではなく、GAやも。
G.S. Sultanは先月のLXV系でよいような違いがいまいちなような。
Sasacは夏にきいておくべきだった。


それでは、ベスト7本。


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Beatrice Dillon
“Blues Dances”
(Where To Now?)
アートワークもすばらしいUKなWTN? から。ここはほんとよい。京都のひととはなしてたんだけれど、いまいち人気ないみたい。
ここから、初な女子です。調べたら、クラシカル方面でも活動してるみたいな。
でも、ここではダブ地下テクノ。
サンプリングに、ノイズをまとったシンセ、ビートもしっかりといれてきながら、B面の引き算展開、そして最後のピアノまではいってくるあたり、いまなかんじの音をしっかり網羅しながらも、独特な間合いというか展開。
Karen Gwyerといいこのひとといい、この周辺のセンスのよさ、すばらしい。
そしてJカードはことしベスト入り。
メガネで陽気そうな年齢不詳感。
けっこうおなじ捉え方していたAstro:Dynamicsがまったくつまんない方向進んでるけれど、こちらは間違っていない。




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Columba Fasciata
“Enemy Eater”
(Lillerne Tapes)
検索してもハトばかりでてきて、いまいちどんなひとたちかわからない。
1stプレスが即売り切れて、2ndプレスでなんとか。
ゆるくつぶれたドラムマシーンの音と、暗闇をギターの爪弾きが切なく、ときにゆるくはいまわって、ときおりシンセが強く主張しだしてと、音もうっすらEBM感、黒いかんじがありながら、そこにすばらしい女子ヴォーカル。艶とはかなさいちどきな。
B面のシンセがまえにでてきたあたりから、最後淡く暗いギターとヴォーカルな展開がものすごくよい。
けっこうローファイではあるけれど、どこかしらレコードな流れになっても、雰囲気でゆける気がする。今後、たのしみです。




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Control Unit
“Burn”
(Fort Evil Fruit)

イタリアのSilvia KastelとNinni Morgiaデュオ。
これまで、Clan DestineやらBackwards、Alt.Vinylからだしてたりなんだけれど、今回はアイルランドのここから。
ことしのBackwardsからな7インチ “Bloody Language” で、これは火がつくやも、とすこしおもったけれど、やっぱりつきませんでした。Control Unit好き、っていってるのん、まわりでいまのところ仲さんしかいないので、絶対にそのうちきます。いや、こないままやもしれません。
7インチが代表曲くらいにポップになっていたんだけれど、このカセットテープもその路線。
Ninniさんのぎゅるぎゅるなノイズにぺきぺきな爪弾きエクスペリメンタルなギター、そしてヴォーカルとシンセのSilviaちゃん。マイクくわえる勢いなんだけれど、というかきょねんまではくわえてしまってたんだけれど、ことしはぎりぎりくわえずにうたったり叫んだり。表情がころころのたうちまわるギターの横で、インダストリアル感あるシンセにドラムマシーン鳴らしながら、うすく靄をまとった歌と叫び。
Thurston Mooreや、Ashley PaulとEli Keszlerコンビとライブやってたりなんで、やっぱりエクスペリメンタルなくくりからは逃れられないけれども、ことしのはほんとインディー方面な方もゆけるはず。ちょうどよいところなバランス。
タイトル曲の中盤からな展開がとても好きだし、B面の明るく光りの射すドローン展開もすばらしい。
ニッポンではきれいな子はアイドルか女子アナになろうとするけれど、海外ではおかしなことしたがる、っていうよい例。




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Good Area
“Pronunclation”
(Hanson Records)
Kyeからリリースしていたりな、見た目、音ともに微妙な二人組。
サンプリング、なんかではなくうしろで流してるだろうラジオかテレヴィジョンかテープ音声と、よたよたギターにへろへろブラス、そこにテープの無理からにこすれるノイズが、ゆるゆるとたたみかけてきます。
B面が話し声音声の交錯で、なにやってるのか一切わかんない。
よいな。
男のほう(おっさんだとおもってたら意外と若そう?)のソロはどうなんだろう、気になってる。




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Hiro Kone
“Fallen Angels”
(Geographic North)

ニューヨークのNicky Mao。これで知りました。
1曲目のノイズとビートをまとったかんじから、唐突に琴っぽい音の挿入、2曲目の立体感、そしてドローンからビートへの移り変わりだとか、B面最後はニューエイジだったりとか。
でも、すべての曲に近未来ネオンまたたく立体街並のなか深夜ドライブ感があるし、ノイズもさわさわと沸騰してるし、唐突にはいってくるメロディのようなものもよかったり。
うえのほう、Beatrice Dillonもそうだけれど、女子シンセなひとって、いろいろと取り入れながらも、それぞれ展開が自由というか、そのひとの個性がかなりでるのんがおおくって、きいててたのしい。
MSOTTが正しく進化したかんじもあったり。すばらしいです。
Jカードも、表の文字デザインに、裏側の花柄と、うつくしい。
ここのん、もうちょっときいてみたい。






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PHORK
“Psychic Biomes”
(Dirty Pillows)

カセットストアーデイ、おもいきりバカにしていたんだけれど、すいませんでした。その関連リリースなうちで買った唯一な1本。これでただけでも、ことしもその日があったこと、よいんではとおもいました。でも、リリース日があわない。
DARK WEBに並ぶ出来なNNA TapesからなPHORKの “High End” 、立体ミニマル感すさまじかったんだけれど、今作はなにかしらかな歌声曲サンプリングも増えてるし、しっかり引き算テクノもあったり、きょねんまでなノイズまじりのおかしな展開もあったりと、もうちょっと引き上げられてもよいはず。
Dirtyってはいってるだけで、親近感。






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Vapor Gourds
“Low-Jack Miniatures”
(New Camp Records)
なまえから、おととしはやったVaporwave系かとおもいきや、おもいっきりヘンです。で、検索したらGiant Clawの1stレコードのんにジャケットが似てるなぁ、とおもったまま逃してるひと。
ことしきいたカセットテープをすべて細切れにしてミックスしてしまったくらいの飛び散りかげん。
奇怪シンセの飛び交いに、細切れサンプリングにビートの反復、なまえな通りのスクリュー感もあったり、かとおもえば立体感だしてみたりと、終始ヘンです。たまらない。






買ったもの

V.A. “Life Between Screens - Curated By Manni Dee” (WotNot)
Columba Fasciata “Enemy Eater” (Lillerne Tapes)
Endo Kame “Blue Dream” (Lillerne Tapes)
Good Area “Pronunclation” (Hanson Records)
Opaline “Projector Mapping” (PHINERY)
MOC “Shine” (PHINERY)
Space Afrika “Above the Concrete Below the Concrete” (Where To Now?)
Beatrice Dillon “Blues Dances” (Where To Now?)
LOOKS REALISTIC “VA-A” (Beer vOn The Rug)
Giant Claw “22M Never Felt So Alone” (Suite 309)
Hiro Kone “Fallen Angels” (Geographic North)
Rachel Thomasin “Outlines” (Otherworldly Mystics)
AyGeeTee “Eternity's Conceit” (RECKNO)
Isengrind “Underflesh” (Was Ist Das?)
Sunroom / Deep Catalogue “s/t / Hesperides” (Cosmic Wintou) “” ()
Glass House “Haruspex” (Cosmic Wintou)
Panabrite Wasteland Cycle (Cosmic Wintou)
Aloonaluna / Ant'lrd Sacred Phrases “split” (Scred Phrases)
Derek Rogers “Visual Echoes” (Umor Rex)
G.S. Sultan  “AG_Greatesthit” (Umor Rex)
PHORK “Psychic Biomes” (Dirty Pillows)
Vapor Gourds “Low-Jack Miniatures” (New Camp Records)
Sasac “Hyperion” (Omega Supreme)
Yves Malone “Ebony Sunrise” (Orange Milk)
Durt PD / Larry Wish / Elegance / CH Rom “Orange Milk Split Series Vol. 1” (Orange Milk)
death's dynamic shroud.wmv “世界大戦OLYMPICS” (Orange Milk)
Avellan Cross “TECHNOISE [MTN K7]” (Nostilevo)
German Army “Cargo Circuits” (A.C.T.I.O.N)
die Reihe “Ascetic House” (Ascetic House)
Control Unit “Burn” (Fort Evil Fruit)
Amanda Feery “Spells from the Ice Age” (Fort Evil Fruit)


いただきもの

Straytone + Takashi Masubuchi “Die Dinge” (Obscure Sounds Research)
 
| Dirt on tape | 05:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Dirt on tape, September 2014
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我らがカセットテープ神Brad RoseがFactで連載してるコラムCaught on Tapeなかんじで、というかパクリな。
月末のまとめ、全部についてかいてたら、あまりに時間がかかって、きょねん12月に心が折れてしまって、かけなくなってしまいまして、こういうかたちで。
その月のベストカセットテープを本家とおなじく、7本。

9月こそ、あんまり買ってないとおもいきや、33本買ってました。8月が傑作ばかりで、9月のがちょっとかすんだ感あるけれども、Petit Singeのように年で考えるとベストにいれるだろうものもいくつか。
あげていないものについて、すこし。
LeavingからなDivaは、きょねんのレコードで突抜すぎて、裏側までいってしまったかんじで、おもしろかった。
Golden Donnaがまたまた新名義、Purpuraっていうのでdigitalisからで、このひとはほんとよい、けれども、ことし、かなりかいてるので、ちょっとはすしました。
あとSiobhanも。
Puce Maryユニットのは本人だけのほうが好きだった。This Will Destroy You、すごく心地よいんだけれど、ちょっとポストロック感があって......。
Girlseekerはライブもあったけれど、カセットテープ向きで、すばらしい。


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Hobo Cubes
“UNTITLED C.90”
(Hobo Cult)
我らが男前さま、これ、何本目なんだろう、ことし。Hobo Cubes名義でsplitもあわせると7本、レコード1枚、データ付なティー・シャツが1枚。Ala vjiiorも1本。ユニットではH、Arrows、Abradaで1枚と2本。必至で追ってるつもりでも、3つも逃してます。いや、もっと逃してる気も。それぞれよいんだけれど、もうそろそろいれておかないととおもいまして。
90分な大作です。
で、Mono Musicシリーズでもみせたけっこうまっすぐビート感が。これまではかなりローファイなかんじでしあげてきてたんだけれど、今作はかなり音までもまっすぐ。くぐもったノイズが煙のようにあたりをおおって、そのむこうからビートがあらわれ、また煙に覆われて。そしてまたビートが、っていう構成なんだけれど、ビートがインダストリアル、テクノ、ハウスなかんじとあらわれてくるたび変化していて、それぞれがよくできてるし。
過小評価されてるひとりだとおもいます。
このはなし、けっこうしてるんだけれど、IceageのElias(と誰だか忘れた)とDirty BeachesのAlexとおたがいにタトゥーをいれあったりと、その周辺とはがっつりつながりながらも、そのままモントリオールの地下に残って、作品を連発しつづけて。ことしだったらNoirみたいに、まわりはちょこっと浮上するんだけれど、本人は地下にいっぱなし。そういうあたりが好き。
大作な割には、10本限定。そのあたりはもっとがんばってほしい。





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Legendary Hearts
“Aerial View”
(Not Not Fun)
毎月。Not Not Funって復活してきてるんじゃあない? とかいてるけれども、やっぱりどこか一時期のようにつきぬけないんだけれど、今回のリリースもそれぞれよかった。
これ、ぺきぺきなギターと、ニューエイジィなシンセの組み合わせなんだけれど、よい質感です。7月にかいたEleventeen Estonほどのきらめきはないけれど、全体に突き抜けてゆかないかんじが、よい。
もひとつのロシアのひとたちも、Quiltland感あるビートとクラシカル感の組み合わせっていう。正直にいうと、ただNNFが好きなのやも。
来月、400カタログ目がProfligate。けっこう長く追ってるつもりでも、50ちょっとしかもってないよね。




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N/A
“home (salon .0.01e ver)”
(Psalmus Diuersae)
家付きカセットテープです。意味不明。
すごく細かくつくられた紙の家の模型。でも、カセットテープをとめる方法は輪ゴムでぐるんっていう粗っぽさだったり、梱包も段ボールで覆いきれてなくって透明なテープの隙間から中がみえるくらいとかなり粗く。細かいのか粗っぽいのか意味がわからないところが、よい。
音はといえば、その家の内装工事をしてるかのようなぐずぐず金属ノイズだったり、ゆるゆるローファイシンセだったり、D/P/I系なノイズとぶちぶちな展開自体がビートになっていくようなのだったり。
いや、音はよいよね、この際。いや、音もよいんだけれど。
コンピレーションなかたちだけれど、誰ひとりとして知らない。のちにTwitterでsusan BalmarがRin Yabaと名乗ってるから、ひとりはそれで確定なんだけれど。いや、すべてsusan balmarなんではとかおもったり。
ここ、結局はsusan balmarのレーベルなのかしら。Twitterで、無事に届いてよかった、とsusanさんからきたんで。
ここ、ほかにもSP303を解体して木枠に収めたのとかも売り始めたり。POPEYEとかにあるDIYって日曜大工みたいなもんだよね、とかよく仲さんがいうけれど、これはDIYが度を越えて日曜大工感にまで達してるっていう希有なパターン。




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Petit Singe
“Tregua”
(Haunter Records)

7月のCaught On Tapeに挙げられていたんだけれど、その月の更新がけっこう遅めで、てっきりなんか契約きれて6月に終わってしまったとおもったのと、恋人が、京都が、な時期だったため、すっかりタイミング逃してたんだけれど、買いました。これ、ことしななかでもベストな勢いです。
インドうまれ、イタリア在住らしい。
Paco Sala感あるシンセ曲からはじまり、重い煙のようなノイズに覆われたなか民族ティックな声歌が変調ダブな。そこにパーカッションのゆったりとしたビート。
Festaがすばらしい。のしのし低音ビートに、高音のシンセの瞬き、そしてここでも民族ティックな歌とパーカッション。
そこから、ゆったりとかなり重い目なダブ、インダストリアル展開と、かなりかっこうよい。
Alice、Beatrice Dillonと、ことし気に入る女子は本気でみんな暗黒。
UKなつぎはイタリアきてる。Yerevan、NO=FI Recordings、そしてMinimal Trendにと。





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Ramzi
“Bébites”
(Pygmy Animals)

モントリオールのアイドル、RamziPhoebé Guillemotのひさびさ新作です。それも自身のレーベルから。ひさびさな割には数曲いままでのとかぶってるし、最初っからはちゃめちゃなため、あまり伸びしろがないのやもとかおもいながらも、大好き。
今作も、やっぱりDuppy Gun感ある髪の毛がドレッド状なおっさん声と、ところどころの本人のかわゆい声がはいりながらも、その隙間をシンセとはちゃめちゃなビートがこれでもかと飛び交ってます。これまでよりもすこしゆるめな曲とのめりはりがあるかな。大好きなSEEKERSのずぶずぶ感とはちがった方向。
BAMBATCHEWFIREMAN__IMGONNAKICKHISASSがなかでも、かなり攻めてるし、POU BÈT KE MWENがまたまたはいってるんだけれど、音のバランスが変わってきてて、けっこう攻撃的なかんじがします。
メさんにはいるやも、みたいなはなしだったけれど、直接いってしまいました。
Bandcampで買っていないのに、なぜかあちらのページにはこちらの顔面が。好きすぎて、念がうかびあがってるのかしら。




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RKSS
“Tunnel”
(Reject And Fade)

Tesla TapesからだしてるMarrekレーベルからな、読み方がわからないベルリンのひと。
よいです。
試聴できたのはMarrek系かりかり感ある曲ですけれど、全体はもっと幅があります。
のしのし低音と細切れ声の反復が変調してゆくところに、そんな凶暴加減とは一切関係ないかんじできらめくシンセを重ねてみたりとか。
とおもえば、きいてるのんけっこう苦痛なくらいに細かくきりきりいってるノイズ曲だったり、ゆったりとゆらめくちょこっとオリエンタルなシンセのゆらめきに獰猛なケモノの吐息感あるがるるるいうノイズが反復したりとか。かなりアンビエンスな要素の強いテクノトラックから、澱みきった低音からのへろへろ声サンプリングをダブダブ反復だったり。
凶暴さとロマンティックなかんじ、浮遊感と重苦しさのバランスが絶妙です。Haf Hafくらいなすごいバランスはあるし、ことし勢いのあったすべてのUKレーベルのからでたすべてからよいところを凝縮してくらいに、よい。
zine付、ですが、文字ばっかりです。




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Run Dust
“Zeckenentferner”
(Opal Tapes)

Tesla TapesからたくさんだしてるLuke CalzonettiのRun DustがOpal Tapesから。
がびがびのしのし。ことしはこういう音がいっとう好きなわたしのなかSiobhanがいっとう好きではあっても、Run Dustもかなり好きです。
がびがびのしのしなところに、PHORKのLPにあったようなかけ声はいったミニマル反復もあったりと、ぺらぺらなギター音色ミニマル反復だったり、びがびのしのしだけではなかったり。いや、それらの曲もしっかりがびってくるしのしってくるんだけれど。
Tesla Tapes常連だけあって、Gnodなサイケデリック感や混沌もちらほらあらわれるし、などとかんがえてると、かなり傑作な気がしてきました。
nute recordsのんを逃したのが、痛い。。





N/A “home (salon .0.01e ver)” (Psalmus Diuersae)
Charlatan “Dead Drop” (Umor Rex)
Siobhan / Mud Brick Couch “split” (Goaty Tapes)
Gem Jones “Admiral Frenchkiss” (Goaty Tapes)
V.A. “New Galactic Windows” (Ikuisuus)
Diva “Vibration Fruits” (Leaving Records)
Legendary Hearts “Aerial View” (Not Not Fun)
Delicate Features “The Passenge” (Not Not Fun)
Girlseeker “1-800-Greed” (self re;ease)
Girlseeker “Singles” (self release)
This Will Destroy You “Another Language” (Holodeck)
Hobo Cubes “UNTITLED C.90” (Hobo Cult)
P.I.G.S. “Lifesentence” (Red Light)
KETEV “Singular Stare” (Where To Now?)
Puls Emitter “Alien Vacation” (Expansive)
Purpura “s/t” (digitalis)
ant'lrd / Gardener “split” (digitalis)
Josh Davidson “Return To The Origin Of The Cosmos” (digitalis)
Transfixed Movement “Stagnant Progressions” (digitalis)
Ramzi  “Bébites” (Pygmy Animals)
Petit Singe “Tregua” (Haunter Records)
Oliwa / Hakobune “split” (Inner Islands)
Panabrite / Former Selves “split” (Inner Islands)
Joe & Joe “Live At The Sell” (Textural Sounds)
Fejhed “s/t” (Chondritic Sound)
Siobhan “Omega Stamp” (Chondritic Sound)
RKSS “Tunnel” (Reject And Fade)
Run Dust “Zeckenentferner” (Opal Tapes)
Sophia Loizou “Chysalis” (Astro:Dynamics)
Jomac “FORSELFANDFORYOU” (Acorn Tapes)
Roadside Picnic & Charles Barabé “Worn paths in crown dust” (A Giant Fern)
Micromelancolié “Ensemble Faux Pas” (A Giant Fern)
REKchampa “All I Have” (Harsh Riddims)
| Dirt on tape | 02:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Dirt On Tape, August 2014
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我らがカセットテープ神Brad RoseがFactでかいてるコラムのなまえとかたちを借りて(パクって)な毎月のベストなカセットテープのこと。
夏っていまいちよいのがない、はずがことしの8月はすばらしかった。スウェーデンの送料無料なHatets Dokもよかったけれど、気に入ったほうが去年リリースなほうだったのではずしたり。Ashley Paulもよいです、もちろん。でも、ライブなかんじできょねんのLPほどの印象はなく。イルカちゃんももちろんよいので、選ぼうとおもったけれども。あと、Demonstration Synthesisが3と8と10で、選びきれなかったし2をまえにかいたので。
そして、ことしのカセットテープが300本を無事こえられました。まったくこうなるはずではなかったのにどこかしらで踏み外してカセットテープなひとになってしまった意地もあるけれど、いつもたくさんな入荷、ブログでも紹介してくれてる京都のひと、そしてこれを読んでくださってるみなさまのおかげです、よ。
では、8月ベスト、7本。



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Acidalius
“s/t”
(Acid Waxa)

UKのAcid Waxa。レーベルのロゴがどこかしらの犬感あってかわゆいし、初バッチのうちほかにもなまえにAcidなんたらっていうひとがいたりという統一感とか。それでAcidなかんじでなかったら笑ってしまうけれども、しっかりAcid。そしてここ、Stephen Bishopマスタリングだし、Jカードもいちいちよいし。
上海在住なValens Acidaliusさん、らしいけれども、このなまえで検索してみたなら16世紀のドイツの詩人がでてきたり、レーベルやMeditationsさんところを読んだなら、シンセのことばが理解できるそうで、うさん臭すぎてよいです。
ちなみに本名はRadek Gebicz。
うっすらと靄がかったドローンのなか、またたき飛び散る液状シンセなA面から、B面はビートもはやくなってかなり攻撃的な。でも、1音1音の鳴りがすごくよく、さらに最後にはビートをなくしてかなりおさえた展開のなかのまたたき。同時に買ったAcid Elfのほうがヘンではあるけれど、こちらの完成度はかなり高いです。
それぞれの曲で、シンセたちはなんていってるのか、Acidaliusさんにきいてみたい。




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Bobo Eyes
“Midnight Pearl”
(1080p)

ヴァンクーヴァーな1080p、ここ、ことしいっとう勢いのあるレーベルですよね。100% Silkが復活かとおもいきややっぱり飛び抜けないんだけれど、そのあたり好きな方の受け皿になってる感。レーベルのオーナーは学生とききましたが、すごい勢いでリリースしてきます。そしてそれぞれよいし。
で、ことし何本目だろうなリリースは女子二人ユニット。
Ninja TuneなどからだしてるらしいEvy JaneというユニットのEvelyn Masonと、Regular Fantasyというなまえで有名らしいOlivia Meekの二人組。それぞれの役割が不明ですけれど、Jessy Lanza系シンセR&B。
でも、けっこうローファイで、はじめはまっすぐ上記な路線とおもいきや、ときおりゆるくゆがんで脱線するシンセに、ヴォコーダーづかい、鳥声やらなサンプリングに、ときおり声に熱がこもったりと、よいです。
Jカードみたいに、朝5時のベッドのうえでききたい感。




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Cadeo
“Glan Galà”
(NO=FI Recordings)

メンバーがPolysickなひとらしい。
イタリアのむかしなテレヴィジョンの番組サンプリングと、変態シンセ。サンプリングな音をシンセに溶け込ませるとかいう意識とかまったくなく、2曲目なんかは、バラエティー番組のはじまりで司会者がでてきて客が拍手しているだろう場面をなんの音もかぶせずそのままだったり、そしてそれをぶつっ! と切ってシンセと、かなりのでたらめ加減。
もちろん、がびがび感あるつぶれたビートに、ときたま踏み外したように音を外してくるシンセに、ゆらめくドローンにと、そのほかの部分もよいですし、誰かしらの話し声が呪詛のように溶け込むあたりもよかったり。
zine付で、音の風景そのままに、イタリアのおっさんたちがカラフルなノイズにゆがまされてます。
NO=FI Reocordings、先月につづいてよいです。





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Nima
“See Feel Reel”
(Harsh Riddims)

なぜか追っているアトランタシーン。DKAと並んでアトランタ重要レーベルなここ。Fit Of BodyのRyanさんが運営してます。
そして、ことしの女子けっこう上位です、わたしのなか。オークランドのKristine Lirio。Yohunaとからんでいたりと、活動歴はけっこう長そうだけれど。
ローファイシンセ女子、っていってしまえばそれまでなんだけれど、この周辺にあるビートがけっこうはいってくるわりにはどこかゆるくおかしいかんじ、そこに女子声っていう組み合わせが中心。
でも、かなり幅の広いかんじで、展開してゆきます。
変調声、クラシカルでドリーミーなシンセの音、ノイズをまとったビートをいれてみたり、ダブなはじまりだったりと。
Feat. なんたらな曲がいくつかあるけれども、そのなんたらが誰ひとりとしてわからないあたりもよい。L.W.H. っていうひとのラップっていうのかなんていうのか、アホそうでよいです。
Astro:DynamicsのQuiltlandやら、地下女子シンセがちゃんとじぶんの持ち味保ちながらポップ化していて、そのあたりに食い込めそうな。アトランタからセカイへ女子、Claireにつづくのはこの子だとおもう。ほかにアトランタ女子をおもいつかないだけなんだけれど。





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Ritual Howls
“Ritual Howls (III)”
(Nostilevo)

我らががびがび地下ヒーローSiobhanレーベルNostilevoのん、8月は3本買って、どれもよいし、Siobhan自体のOpal Tapesからなレコードはすごくきいてる、レコードでもがびがび、最高です。
ここからのでは意外なゆったりギターにばきばきゆったりビート、徐々に酩酊してふらついてゆき、低く亡霊のようなおっさん声によるヴォーカルには哀愁すら漂い、酔いがまわってるから唐突に走るビート、それらがひとりぎりな真っ暗で狭い部屋にて繰り広げられてる感。これきくとGirlseekerってまともだわ、しっかりしてるわ、とおもう。
Radio Clubもすごくよくって、Red Light Soundsっていうのを運営してる男女ユニットらしいんだけれど、ここ、P.I.G.S.だしてるやん。





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SEEKERSINTERNATIONAL
“Reconsiders The Vampire's Curse”
(Boomarm Nation)

NoCornerからのんも4月のにいれましたけれども、あたらしいのももちろん入れざるを得ない。
夏です。夏でした。
ずぶずぶ泥沼ダブに、ホラー映画サンプリング、それらがやっぱり細切れにつなぎ合わされてな。
パーティーの最中に、髪がドレッド状のおっさんの幽霊があらわれて、その場にいるひとたちは幽霊がでたんでとりあえずわぁきゃあ怖がってみるも、幽霊自体がただただ陽気すぎて、数分後にはいっしょに騒いでるんだけれど、やっぱり幽霊がいるからその場の時空がへんな歪み方してる感。
作品としてはやっぱりNoCornerからのほうが先へ進んでるけれども、夏だから。
SEEKERS、すごく好きなんでもうちょっと作品だしてくれたなら、うれしい。
obocoさんのミックステープとあわせて、ことしの夏でした。



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Seth Graham
“Goop”
(Noumenal Loom)

立体音響賛美歌集、っていう京都のひとの紹介文がぴったりすぎて感心。
Orange Milk、そしてきょねんのベストテープに各地で選ばれたCream JuiceでGiant Clawとコンビを組むSeth Graham。D/P/Iなつぎはこのひと、ってくらいに、きょねん末の衝撃でしたけれど、今作、一気に作品としての成熟感がでてきました。D/P/IもことしのLeavingからので、おなじくなんだけれど。
おもちゃのように飛び散った音とノイズの断片を組み合わせてるのをまた巻き散らして感があったきょねんのカセットテープたち。
今作はピアノと賛美歌? っていう軸があって、それがぶっつぶつに裁断、つなぎあわせる気なんてないように配置したり、変調させたりしながら、その現実風景をかきまわそうとしたら生じてしまったノイズのようなものがあふれでてきて。
それでいて、1曲目だけでなくちゃんと全編とおしてききやすさもあるし、なんだこれ。
Gian Clawも明日くらいには届くはずなので、たのしみ、よ。





買ったもの

Ashley Paul “White Night” (Cassauna)
Nima “See Feel Reel” (Harsh Riddims)
Alocasia Garden “Versions” (Hatets Dok)
Bloom Offering “Cicatrix” (Hatets Dok)
Terlu “The Fig of All Ferns” (Exo Tapes)
Terlu “Celsius” (Exo Tapes)
SEEKERSINTERNATIONAL “Reconsiders The Vampire's Curse” (Boomarm Nation)
Gel-Sol “Zetaworld” (Further)
Lieven Martens Moana “Songs of Gold, Incandescent” (Edições CN)
Acid Elf “Anus Family Taco Caravan” (Acid Waxa)
Acidalius “s/t” (Acid Waxa)
V.A. “The Rough With The Smooth” (A Glimpse Of Paradise)
Seth Graham / Flower Man “split” (Orange Milk)
Seth Graham “Goop” (Noumenal Loom)
oboco “Veenie Bon” (Bacon Roll)
December “s/t” (Where To Now?)
Radio Club “The Gods Of Eden” (Nostilevo)
Ritual Howls “Ritual Howls (III)” (Nostilevo)
Demonstration Synthesis “DS3” (Adhesive Sounds)
Body Lvl / Hobo Cubes  “split” (Adhesive Sounds)
Jane La Onda “Buy Buy Buy” (Feeding Tube)
Church Shuttle “13th Month” (Nostilevo)
Demonstration Synthesis “DS8” (Adhesive Sounds)
Black Unicorn “Alien Jewelry” (Further Records)
V.A.  “SUSAMAJISA - Violence Remixes” (Solitude Solutions)
Temple Volant “Daydream Drawings” (1080p)
Gobby “Wallet & Cellphone” (1080p)
LXV “Spectral Playmate” (Sacred Phrases)
Mårble  “Two Women & Tiger” (Sacred Phrases)
Marreck  “Mechanism” (Tesla Tapes)
Cadeo  “Glan Galà” (NO=FI Recordings)
Bobo Eyes  “Midnight Pearl” (1080p)
Demonstration Synthesis “DS10” (Rainbow Pyramid)
DYNOOO “There Flaws Are MIne To War With” (Glue Moon)
Border Force “Human Resources” (Posh Isolation)
| Dirt on tape | 18:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Dirt On Tape, July 2014
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Welcome to Dirt on Tape – our regular column digesting the best contemporary cassette releases. The cassette circuit is a wellspring of inventive and surprising music – and more often than not, the best releases get minimal-to-zero coverage. Join Takeshi Toda – boss of the blog Dirty Dirt - as picks out the cream of under-the-radar tape releases from the last month or so.


と序文、まるまる引っ張ってきて、このまま英語でかきたいけれども、無理。我らがカセットテープ神Brad RoseがFactで連載してるコラムCaught on Tapeなかんじで、というかそのままパクリ。本家のほう、終わっちゃった? わたし、どうやって生きてゆけばよいんですか? とおもったらブログ更新しまくってくれてて、うれしいどころか、追いつかない。。
月末のまとめ、ぜんぶについてはかけなくなってしまい、こういうかたちで、7本。


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Constellaton Botsu
“萎びてられっか”
(digitalis)

しー没さんの祝初フィジカル。
ニッポンの方をここであげるなんて、わたしのなかありえないことなんだけれども、カセットテープできいて
ぐつぐつ、ぶつぶつ、がすがすノイズはデジタルできくとちょっととがりすぎてしんどいんだけれど、カセットテープできくとすごくよいです。そのあいまに、ギターやピアノの展開があったのが、すごくよくって。
瓦解したセカイ、そこで生き残った生命が弱い光を放っていて、それすらもまた瓦解に飲み込まれてな反復。
おおよそ、しー没さんを取り上げるあたりってインターネットな方がおおいとおもうんだけれども、みんなテープできけばよいとおもいます。
パンダのもBlack Hatのもすごくよいし、digitalisの今バッチは強力でした。




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Eleventeen Eston
“Delta Horizon”
(Not Not Fun)

Not Not Fun、そろそろ復活な兆しがとかきながらも、やっぱりいまいち突抜けないなとか、なんやかやいいながら、ことしのカセットテープはぜんぶ買ってる気がするしそれぞれ良作で、底力はありますよね。というか、世代的にNNFがただ好きなだけっていう。
Eleventeen Estonはオーストラリアの方。NNFというよりもオーストラリア、バンドはちょっと落ち着いた気がするけれど、変なことしてる方々はいまけっこうよいですね。
テープに撮られたちょこっときいてて気恥ずかしくなるくらいなきらきらギターな音を流しながら夕焼けのなかをドライブしてる感。夏でしかない、青春でしかない。HHWさんのところで読んだけれどもヴェイパー前夜のような、イメイジなつかしき青春。
Inner Tube好きはぜひ。
同時になDoll Foodにしろ、ぽんとレコード出せば、それなりにとおもったりするけれど、カセットテープ好きなんで、どちらでもよいです。




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Heroin In Tahiti
“Canicola”
(NO=FI Recordings)

Avant! 姉妹レーベルなYerevan Tapesからの7インチがよかったイタリアの。
ぎとぎとイタリア男の汗まみれだった7インチとはちょっとフンイキがちがってます。
男なギターがぎらぎらするなか、重なるシンセは光を帯びていて、そこに、どこかしらの民族ティックなパーカッション、インダストリアルぎりぎりのしのしがすがすビート、不穏にたゆたうシンセなどが重なって、さらにハエの音やらなフィールドレコーディング、これまた民族ティックな男たちの合唱などが重なって、異国感異世界感がたまらなく。とくにA面の長尺1曲なの、よいです。
ホドロフスキー感あり。




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Norm Chambers
“Sensory Margin”
(VCO Recordings)
現役最強シンセシストなひとり(わたしのなか)なPanabriteのNorm Chambersの本名名義。ことし、本名なのおおいですよね。そしてVCOからという相性よすぎな。
で、今作、飛ばしています。
ドラムマシーンなビートが加速してゆき、そこに重なる宇宙シンセも加速。
これまでのPanabrite作品のなかでも、全体としていっとう勢いのあるものではないかしらと。
そしてシンセの音は隅々まですばらしく、って文句のつけどころが一切ない。
すばらしい。
つぎは宇宙奴隷かしら。このひとのんは、すべて買っていてもよいとおもいます。




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Sea Urchin
“Solar Hype Dance”
(Stenze Quo)
連絡つかない、いつまでたってもものを送らない、送ったとおもったらまちがえて送るとぐだぐだで有名なここ。でも、ものはよい。Goaty並みによい紙質なJカード。いっしょに買ったOrphan Fairytaleのんも、風船やら紙くずやらつまっていたりと。
エジプトLeila HassanとイタリアFrancesco Cavaliereのデュオ。Goatyのフレキシなコンピレーション “Modern Duets Flexi” にも参加してましたね。曲が短すぎてまったく記憶にないけれど。
語りのような、まじないのような女性声、それが細切れになったりずぶずぶに加工されたりしながら、すっかすかすぎるビートに、なんの脈絡もなくこぼれおちるシンセの音たち、フィールドレコーディングも重なってと、異世界の扉が開きっぱなし。
A面1曲目がBCだと2曲目にきてるんだけれど、奇怪なシンセにダブとポエトリーリーディングなかんじからなむかしのだろうテープな音につながっていきと、よいです。

B面に返してもいっこうに音がはじまらなくって、えっ、A面のみ? とおもったら。なんと、A面の音がとぎれた地点で裏返してそこからB面の音がはいってるっていう、はじめてというか適当な作りに驚愕。
Bandcampよりカセットテープの方が曲数多いです、というか曲順もばらばらです。





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Ter(r)a / Lazy Magnet
“split”
(Crisis Urbana)
Batheticからのんがよい演奏ができるまでなんどもつくりなおしてたら2年もかかったっていうまじめな変態Lazy Magnetと、これではじめてきいたシカゴのTer(r)aのsplit。
Lazy Magnetはよいんだろうなと予想ついてたけれど、Ter(r)aがよいです。
鳴りのよいアナログシンセによるアシッドな曲たち。
とりたてて、こうで、こうで、ってかくこともないんだけれど、アナログシンセのまたたきかげんが両者ともにすばらしくって、あらためてこういう音って好きであるなと。





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Treasure Hunt
“Pu'er Moods”
(Metaphysical Circuits)

Moon Glyph周辺なこの方たち、デンマークなレーベルから。
もっとジャズ感あるエクスペリメンタルな方たちっていう印象だったけれど、振り切れてしまった。
はじまりこそ、ゆるめのビートの不穏シンセのからみあい、だけれど、ビートはがちゃがちゃと加速、それにまとわりつくシンセはびちゃびちゃはねまわるし、サイレンのように鳴り響く声、よくきくとへろへろブラスな音もはいったりと、得体が知れないレイブ感。
B面2曲目にトツゼンはかなくローファイなメロディに、澄んだドローン曲とかはいってきたりと、流れもよいです。
ビートな、なんだけれど、しっかりエクスペリメンタルなかんじ、有機的なかんじをのこしてるのがよいです。




ほかにも新レーベルDionysianTapesのんもそれぞれ好作だったり、Jehu & Chinamanの姉妹レーベルからのんは10本限定っていうわたしのなかでいっとう少ない本数もの記録だったりと、つきぬけるかんじはないけれど、良作おおし。
夏だからか、がすがすがびがびなよりもサイケデリックなもののほうが、耳になじんだかしら。8月になったら、7月にきかなかった分、がびがび感ましてるけれど。
あと、ビートものってちょっとおなかいっぱいになってきたし、きょねんも秋口にかいたけれどもいよいよ本気でドローン主体なものがきけなくなってきました。。
BIG LOVEイヴェントでのいただきものな手づくり感あふれるミックステープには感動しました。終盤のまさかなOasis展開も。


買ったもの。

Alex Bronnikov “Textures” (DionysianTapes)
Viiewed From Above “First Glance” (DionysianTapes)
Scanner darkly “” (DionysianTapes)
Doll Food “Marrow Deep” (Not Not Fun)
Eleventeen Eston “Delta Horizon” (Not Not Fun)
Flat Fix “An Unkempt House” (Not Not Fun)
Ter(r)a / Lazy Magnet “split” (Crisis Urbana)
NPLGNN “meccano” (nute Records)
SU-NAMI “Nostalgia” (Scenic Rhythms)
V.A. “Scenic Nights Vol 1” (Scenic Rhythms)
Justin Wiggan “SHRHRTATTCK” (Plastik Tonez)
Yantis / McLaughlin / Mason /Houpert “Alice Sketches” (digitalis)
Norm Chambers “Sensory Margin” (VCO Recordings)
Terror Bird “Clubs” (SVN SNS Records)
V.A. “Berber Ox - LV Morris - Hobo Cubes - Herring und seine seiben Sachen” (Rocket Machine)
Charlatan “Night Circus” (Rocket Machine)
UUMANS “Flipping Out” (SHINKOYO)
Treasure Hunt “Pu'er Moods” (Metaphysical Circuits)
Hobo Cubes “The Vision” (Pleasence)
Balck Hat “Dream Interlock” (digitalis)
My Panda Shall Fly “Painting With MIDI” (digitalis)
Constellaton Botsu “萎びてられっか” (digitalis)
Sea Urchin “Solar Hype Dance” (Stenze Quo)
Orphan Fairytale “Happy Birthday” (Stenze Quo)
Tarnation “The Prayer Furnace” (Teen River)
Heroin In Tahiti “Canicola” (NO-FI Recordings)


いただきもの。
ミックステープ “BIG LOVE July. 14. 2014 Compiled by Masahi Naka”
| Dirt on tape | 16:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Dirt On Tape, June 2014
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Welcome to Dirt on Tape – our regular column digesting the best contemporary cassette releases. The cassette circuit is a wellspring of inventive and surprising music – and more often than not, the best releases get minimal-to-zero coverage. Join Takeshi Toda – boss of the blog Dirty Dirt - as picks out the cream of under-the-radar tape releases from the last month or so.


と序文、まるまる引っ張ってきて、このまま英語でかきたいけれども、無理だわ。我らがカセットテープ神Brad RoseがFactで連載してるコラムCaught on Tapeなかんじで、というかそのままパクリ。
月末のまとめ、ぜんぶについてはかけなくなってしまい、こういうかたちで。




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Caroline Says
“50,000,000 Elvis Fans Can't Be Wrong”
(Noumenal Loom)

これでもかとさわやかなポップです。
ここのならびにいれるのもなんだかくらいに、ポップ。
声の気怠いかんじがまずよいし、バンドな曲のあいまに、ざらついたテープ音色のドローンにピアノな曲もあって、幅があったり、というかその3曲目がものすごく好き。
もしレコードだったら、目立たなくって埋もれてしまうやもだけれど、ことし好調なここからだしで、出会えてよかった。
ことし、女性なSSWへの回帰がわたしのなかあって、こういうのはすごくツボです。今月はBridgetownからなAutococoonもよかった。




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Circuit Rider UK
“Alienist”
(Jehu & Chinaman)

BatheticなどからだしてるNo Kings主催なLee Nobleと、カセットテープ界隈どっからでもだすDerek Rogersユニット。
ドローンかとおもいきや、シンセがかなり。
むーんとすこしざらついたノイズとドローンのうえを、ひょこひょこシンセとオルガンな音がはねまわったり、ミニマル反復から徐々に浮上する曲もあったり、酩酊暴発するかとおもえばそこにうっすらドローンがかさなってきたりと、なかなかないかんじ。
先々月あたりから、UKなカセットテーベルが、とかいてるけれども、ここJ&CはけっこうエクスペリメンタルよりでほかのUKなところとはまたちがったかんじ。Hobo Cubesもきたよね。




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Euglossine
“Tropical Popscle”
(Snow Broth)

Rotifer Cassettesがはじめた新レーベルっていうだけで気になります。
フロリダのTristan Whitehill。
なんでしょう。説明しづらい、やりたい放題感。
ニューエイジィなシンセの鳴りに、突如加速するビートに、深海アンビエンスに、シンセファンクにと、それらが絶妙につなぎ合わされて、つぎからつぎへと展開してゆきます。
Rotifer系だけあって全体的にはタイトル通りにゆるい南国感につつまれてるんだけれど、そこからなビートのかなりな加速に、きゃあとなります。そして全体とおして、シンセの音がすごくよい鳴り。
各面25分、それぞれが1曲につながっていて(bandcamp上ではそれぞれ2曲だけれど)ミックステープなかんじ。夏なBGMにぜひ。
Angel 1あたりにも通じるニューエイジとゆるくポップなやりたい放題感。そうそう、Angel 1のあたらしいレーベルMini BalletからなSelect Allもよかったです。




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Moth Cock
“Twofer Tuesday”
(Hausu Mountain)

Jカードの絵があまり好きではなく、どうしようかしらとおもったけれども、ことし、勢いのあるHausu Mountainだし、買いました、ききました。
そしたら、おもいのほかよかったです。
うえのとはまたちがったやりたい放題感が。
クラリネットとトランペットなデュオ。酩酊するクラリネットとトランペットな音はいちいち加工されて、そこに電子音もきりきり、ぶぼぼぼいって、なんかこのまま酩酊したままゆくのかとおもえば、テープの早回し音とともにすべてが加速暴発。
B面もはじめがびがび声サンプリングからはじまり、ゆるいまますすむのかとおもいきや、中盤壮大すぎてこわいドローン、で最後はやっぱりすべてが暴発っていう、終始変です。Pierrot Lunaireよりもヘンだわ。
ライブ動画みたら、より好きなかんじ。




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Q///Q
“Jardim”
(Sel-Help Tapes)

スウェーデンのここ、白スリーヴがよいです。
German Armyの別名儀らしき、これ。
へろへろすぎるヴォーカルというかただのおっさんのひとりごとみたいなん、そこに液体感ある鳴りがすばらしいシンセによるビート、それらを包み込むシンセドローン。
German Armyよりも、ポップなかんじがしますね。ここからGerman Armyもよいよとダマせそう。いや、よいんだけれど。
終始ゆるいんだけれど、シンセの1音1音の変化してゆくさまに音色自体もよいし。
気になって同時期に買ったSingapore Sling Tapesからのも、ドラムマシーンなビートがはいってきたりと、よかったです。
Jerry Paperよりな、ゆるいながらもシンセもしっかりきかせるかんじがあります。




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Quiltland
“Sisto”
(Astro:Dynamics)

スウェーデンなFrida-Li Lövgren。
北欧といえばな勝手なイメイジだけれどツィターのようなきらめくシンセの音に、うっすらと重なってくる女の子な声、いやうっすらどころかオペラ感もあるくらいに過剰に重なってもくるけれど、そこにフィールドレコーディングなざらつき、さらにビートもきかせて。
それぞれちょっと長い目な曲たち、全体的に耽美的な暗黒感をただよわせながら、ビートが加速してきてっていう展開もすごくよい。
レコードもでましたね。レコードはどこかしらにはいるだろうとまってみてます。ポンドこわいです。JSにははいったけれど、無視。
ここもUKなんだけれど、かなり連続でリリースしていて、勢いがあります。
そう、Palもそうだったけれど、UKのところ、絶妙にポップというか、洗練されてるかんじはあります。それがよいのかどうかっていうのもあるけれど、わたしはそういうあたりも好きです。
レコードのほうのMV。








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Run Dust & Barry Brush
“Carps Vol. 1”
(Tesla Tapes)

マンチェスターのGnodレーベルTesla Tapesは追うと決めたんでバッチ買い。3本のなかでも、これが。
がびがびななか、のしのしな低音、パーカッション音色なビートの高揚感、げしゃげしゃこまぎれ声サンプリング。で、終始のしのしべきべきかというと、すべてを抑えてすきまからノイズがもれでてくるような展開もあったり、きらめくシンセもはいってきたりと、ただがびがびのしのしでないところが、かっこよいです。
先月、がびがびなのはちょっとお腹いっぱいかしらとかいたんだけれど、今月はがびがび感があまりなかったので、さびしかった。がびがび最高。





Batheticからの11本組み “Dynasty at Ghost Town” 、これ選んでしまっては卑怯だとおもい、選びませんでしたが、カセットテープ好きはみんな買うとよいとおもいます。Ekin Filはやっぱりよいし、Panabriteは攻めてるし、きょねんひっそり来日以来カタカナでかきたいなまえなM. ゲディスゲングラスは狂っているし。
Hooker Visionの復活もうれしかったです。もはやMSOTTは別格扱いなので、あえてここにはいれてませんけれど。
あと、たまたまだけれど、紙なケースのが多かった。だからなんやねん、っていうはなしですけれど。

6月まとめも終わったので、もうそろそろことしの右半分も完成させないと、気になって、f(x) に集中できない、わ。


V.A. “Dynasty at Ghost Town” (Bathetic)
 Aquarelle “Interrupted Forms”
 William Cody Watson “憂鬱”
 Ekin Fil “A Moon Heart”
 Lee Noble “Forming”
 Planning For Burial “Distances”
 Scott Tuma “Cracker Where Am I”
 M. Geddes Gengras “Untitled”
 Zac Nelson “Vulgar Divination”
 High aura'd “Teeth”
 Pandang Food Tigers “Running My Habits Clean”
 Panabrite “Tracer”
Foodman “DRUM DESU” (Noumenal Loom)
Autococoon “Spirulina” (Bridgetown Recoreds)
Fit Of Body “Emotional Suspect / For Sisters Only” (Harsh Riddims)
V.A. “Harsh Riddims Vol.1” (Harsh Riddims)
Tashi Dorji “Blue Twelve” (Blue Tapes)
Parterre “Re: Solstice” (Mini Ballet)
Select All “Nort Portal” (Mini Ballet)
Angel 1 / Dolphin Tears (Mini Ballet)
Circuit Rider UK “Alienist” (Jehu & Chinaman)
Spectrum Control / Carl “split” (Hausu Mountain)
Moth Cock “Twofer Tuesday” (Hausu Mountain)
Brave Radar “Message Centre” (Fixture)
Trance Farmers “Dixie Caps” (Leaving Records)
Enjoy “Mist” (Burger)
The Garden “Everything Is Perfect” (Burger)
Puzzle “That's Fine” (Burger)
Puzzle “About You” (Burger)
Yagi “SOTO” (self release)
Cool Angels “Hole” (Exo Tapes)
AHRKH “PUNARBHAVA” (Tesla Tapes)
Famous Moon King “s/t” (Tesla Tapes)
Run Dust & Barry Brush “Carps Vol. 1” (Tesla Tapes)
Quiltland “Sisto” (Astro:Dynamics)
Grant Evans “Lacerations” (Hooker Vision)
Motion Sickness Of Time Travel “Alpha Piscium” (Hooker Vision)
Head-Boggle  “Live at RCN Cave / Piano Solos” (Sel-Help Tapes)
Q///Q “Jardim” (Sel-Help Tapes)
AU+ “Emily EP” (Minimal Trend)
Caroline Says “50,000,000 Elvis Fans Can't Be Wrong” (Noumenal Loom)
Ballerine Nadiya  “s/t” (Singapore Sling Tapes)
Q///Q “Grude Gourds” (Singapore Sling Tapes)
Abrada “s/t” (Family Adventures)
Trance Farmers “Magnetic Mysteries” (Glue Moon)
Zach Phillips “Recorded In Hell” (Lillerne)
Euglossine “Tropical Popscle” (Snow Broth)
| Dirt on tape | 04:07 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
Dirt On Tape, May 2014
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Welcome to Dirt on Tape – our regular column digesting the best contemporary cassette releases. The cassette circuit is a wellspring of inventive and surprising music – and more often than not, the best releases get minimal-to-zero coverage. Join Takeshi Toda – boss of the blog Dirty Dirt - as picks out the cream of under-the-radar tape releases from the last month or so.


と序文、まるまる引っ張ってきて、このまま英語でかきたいけれども、わたしには無理。我らがカセットテープ神Brad RoseがFactで連載してるコラムCaught on Tapeなかんじで、というかパクリな。
月末のまとめ、ぜんぶについてはかけなくなってしまい、こういうかたちで。

本家はもはや6月のんかいてしまっていて、あせってかきあげました。


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Ausculation
“s/t”
(1080p)
Golden DonnaことJoel Shanahan、新名義です。
Not Not Funからだしてたひとですけど、きょねんの秋なField Studiesからのん、ことし冬なSilkからのんがすばらしかった。
で、けっこうまえにSoundcloudでこの名義のんが公開されて、このひとSilkあたりの方のなかでも特別に好きだと確信。
A面はじめのうちは、あたらしい名義でやらなくったってというハウス感はあります。激甘なシンセのメロディ。でも、そこにまとわりつく音たちがなんだかざらつき、それでいてこれでもかと甘い音はそのまま。
で、A面のあいだにも音はこもりだして、B面では全体にざらついた靄がかかって、かたかた、ざわざわとした物音の奥からシンセの音が浮び上がってきてっていう、持ち味な甘さはしっかり残したまま、かなり音のバランスと質であたらしいことしてる。かっこいい。
Twitterで、ニッポンゆきたい! とからんできたんだけれど、誰かよんであげて! 飛行機、2席くらいつかうけれど。




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Dorval & Devereaux
“s/t”
(Moon Glyph)
White PoppyなCrystal Dorvalと、Samantha GlassなBeau DevereauxっていうNot Not Fun、しー辰つながりなふたりユニット。
なんやかやNNFって口にすることが多くなってきた、ふたたび。ほんと復活してるとおもいます。
White Poppyはきょねんのベスト女子なひとりだとおもいます。女子好きなんでベスト女子10人くらいいますが。
共作、色としてはSamantha Glass感のほうが強い気がしますけれど。
Crystal Dorvalの声のゆらめき、そこにひずんだギターにシンセによる舞い上がり感と、これまたよいかんじです。
White Poppy、会った方に、巨大で大阪のおばちゃんみたいだった、ときいてもまだ好き。

Dorval & Devereaux - "Heavy Hands" from Moon Glyph on Vimeo.




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Demonstration Synthesis
“DS2”
(Rotifer Cassette)
Rotiferってなんか買ってしまうよね。5本とも買ったけれども、これがなによりでした。ゆるいのんもよいけれど、そのなかでちょっと毛色がちがうのがよかったりしますね、そしてそれがよかったり。
モントリオールな方みたい。
シンセです、めっちゃシンセです。5月、ここまでシンセシンセしたのをきいてなかったんで、さらによかった気が。
音のつらなりは全体的にニューエイジィなフンイキなんだけど、音の振れ方が独特です。2曲目では嵐を舞い起こしてみたり、3曲目では液体巻き散らしてみたり。B面ではちょっとクラシカルなフンイキすらある音のつらなりだったり、最後ではビートもはいってきたりと、表情も様々で。でも、これでもかとシンセです。
これからたのしみっていうのもこめて。




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D/P/I
“RICO”
(Leaving Records)
ここらあたりでいれておかないと、とおもいました。
実際。きょねんの終わりくらいには、あまりにたくさんなひとがD/P/IがD/P/Iがっていうから、ひねくれてるわたしはもう追うのんやめようかくらいにおもいはじめたりしたんだけれど、ことし、Leavingからだしはじめて、よりかっこうよくなってしまい、追わずにはおられない。
直接注文で、そのときにダウンロードできたんだけれど、ガマンできずちょこっときいてみたら、これ、データがこわれてるんではくらいなかっこうよさ。
きょねんのCD-R作品はノイズとサンプリングがけっこう勝ってるけれど、そういうのんをけっこう引き算して、引きすぎて、かなりの空白がうまれていて。その空白がもはやビートなひとつと化しているし、だからってビートのないのとはまたちがう、もはやフットワーク域ではやいビートが細切れに。
iPodにいれてききながら歩いたら、つまずくこと必至な。それでいて、きょねんのほど、なんやねんこれっていうかんじはなくなってるしで。
ちょっとまえのBoiler Roomでのライブみたいに、男前な顔面にうすわらい浮かべながらっていうのも、より好きに。
そういえば、Janetteが届かない。。誰か注文しました? そして届きましたか?






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Hate
“Bad History”
(Hate)
Brad Roseは5月なときふれてはいながら、でももっとちっちゃいところのん選びたい、ってゆってはって除外していて。わたしは選んでしまいました。
箱からしてよかったりします、UKなカセットテープ。いや、箱がよい。もはや箱だけでいれたかんじ。音もよかったけれど。カセットテープはJカードやらそういうところもたのしいので、好きなのです。
音はといえば、Jungleをカセットテープできいてるじぶんが意味不明っていう感覚におちいれます。しかし長いです、80分。
ちょうど、3人のうちふたり、Andy Stott、MilesのDemdike Stareのライブのすぐまえに届いて、ライブへいってサインいただき。そういうのんもあって、いれました。
あのライブでの、それぞれの終盤のなんでもあり感がつまってます。





James Place
“An Entire Matchbook A Night”
(Opal Tapes)
Opal Tapesの今回バッチ、調子にのってあと1本、もう1本と結果4本直接、で残ったこれをMeditationsさんで。で、結局、これでした。よくあることです。
Brad Roseのコラムで、これとこれとこれ、と買ってみたら年末ベストで買ってないやつが選ばれるっていうかんじ。
Opal今回のほか4本すべてのよいところをつめこんだかんじ。
Stefan Jósの空間とか、KETEVの全体がびがびななかでのせつないかんじとか、Ford Fosterの過剰な推進力とか。
テクノ方面、ざらついたかんじのも好きだけれども、妙に空間のあるなかひびくミニマルなのしのし感がいまはいっとう好きだとおもう。
Opal Tapes、配信だけのコンピレーション  “Cambiare” があまりによいです。AlisにBody Boysに。まだな方はぜひ。




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Puce Mary
“The Great Panic”
(Freak Animal Records)
このあたり、BLさん通いなわたしはもうはずせなくなってきました。なまえみるだけできゅんとなる。
とかいいながら、コペンハーゲン全部が全部好きってわけではないんだけれど。やっぱりハードコアすぎなのはゆけないんです。
がすがす声はノイズのなかでのたうりまわるし、打ちつける音は凶暴だし、
腐食声にインダストリアルにと、Nostilevoがことしすごく好きなんですけれど、そこと近い音でいて、ローファイでなく、かなりせめて来るかんじがかっこいいです。いや、がっすがすローファイももちろん好きです。
BLさんでマルくんとはなしてるとき、Puce Maryのんきいたよ、かっこよかったよ、というはなしをしたら、えっ、トダさん、あそこまで激しいのきくんですか? あっ、Puce Maryが女の子だからですよね? と返されました。見透かされてる感。

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William Selman
“Equatorial Night”
(Hausu Mountain)
D/A/Dあたりからかなり好調なGood Willsmithレーペルなここ。
5月はJerry Paperもだしてたね、そしてそれももちろんよかった。splitだから、ちょっとはずしたけれど。
digitalisからだしてたこの方。Warmdeskというのもやってはるみたいです。
digitalisからのは曲も長くなくで、正直そこまで印象が強くなかったんですけれど、今作は両面とも15分ほどの長尺それぞれ1曲ずつな構成。
ゆったりドローンにパーカッション音色なビートがからんでっていう電子密林奥深く感。
音の響きが渋いです。音はといえば、テクノにもつかわれそうな音だったりもところどころ、でもハンドクラップのような音もリヴァーブたっぷりだったりするし、ドローンも終始おさえめゆったり浮遊感、B面の終わりでノイズなかんじも足されるけれど、すべてを包み込んでくるわけでもなくと、すべてをおさえながら、音じたいはかっこうよい音を押さえてと、かなりしぶくおとなです。




あれ、7本なはずが、8本選んでる。。
Form A Logのんめちゃくちゃ好きだけれど、リミックスだし。Siobhanもよいけれど再発なものだし。German Armyは先月分よりも今月分のほうがよかったわけですが、2ヶ月連続いれてもなとおもい。
HelmにPHORKもよかったけれどリリースが冬のだし、ちょっとはずし。
Load SkywaveもよいけれどSimianかぁ、とおもっていたならなんかすこしむかしを思い出してきはずかしくなってきたり。
50本超えて、それぞれよいのんたくさんだったりすると、もうこういう理由をつけて消してゆくっていうかんじでしか選べません。。



Black Banana “Rad Times Xpress IV” (Burger)
Dorval & Devereaux “” (Moon Glyph)
I am Just A Pupil “Wild” (Rotifer)
Sumbu Dunia “Unmankind” (Rotifer)
F P H “P L N T” (Rotifer)
Ray Phaze Tropic “Motello Fish” (Rotifer)
Demonstraction Synthesis “DS2” (Rotifer)
Jerry Paper / Andy Boay “The Now Sound For Todays Lovers / Turn Of The Century” (Hausu Mountain)
Hate “Bad History” (Hate)
Helm “Shattered Miniatures” (Acsetic House)
Nenado “Your Sketch” (Astro:Dynamics)
Alley Catss & S Olbricht “split” (Opal Tapes)
KETEV “s/t” (Opal Tapes)
Ford Foster / William Watts “split” (Opal Tapes)
Austin Cesear / Stefan Jos “split” (Opal Tapes)
OPQ “4017” (birdFriend)
Siobhan “Enhancer” (Nostilevo)
Men of Bissau “To Heal In Paradisó” (Nostilevo)
PHORK “American Tao” (Noumenal Loom)
Nanny Cantaloupe “Maghemites 2” (Glue Moon)
Cat 500 “Echelon Quad” (Glue Moon)
Bird People “King of The Grove” (Yerevan Tapes)
German Army “Milleite Masai” (Yerevan Tapes)
German Army “T'rung” (Lighten Up Sound)
Syko Friends “Stiff Leash and a Still Self” (self release)
Hobo Cubes “Mono Music Vol.3” (Hobo Cult)
Strategy “Boxology” (100% Silk)
I IM EYE MY “7 Transmissions” (Not Not Fun)
Form A Log “The Two Benji's Remix” (Refulgent Sepulchre)
Turquoise Summers “Shades” (Omega Supreme Records)
D/P/I “Rico” (Leaving Records)
Puce Mary “The Great Panic” (Freak Animal Records)
Puce Mary “Ultimate Hypocrisy” (Freak Animal Records)
Guenter Schlienz “Treehut Visions” (Sacred Phrases)
Woods “With Light And With Love” (Woodsist)
LX Sweat “Sweat Sweat Sweat” (Not Not Fun)
Bird People / Hering und seine sieben Sachen “Tour Tape 2013” (Sicsic Tapes / Feqtherd Coyote Records)
Hering und seine sieben Sachen “Mangelerscheinungen” (Dokuro)
Hering und seine sieben Sachen / Parashi“split” (Skell Records)
Venn Rain “Crepuscular Raze” (Cosmic Winnetou)
Banana Pill “Weave” (Cosmic Winnetou)
Asphodel / TALsounds & Steffi Neuhuber “aokigahara, The Black Sea of Trees / Barren is” (Cosmic Winnetou)
555 “Solar Express” (Moon Glyph)
D. Tiffany “s/t” (1080p)
Ausculation “s/t” (1080p)
William Selman “Equatorial Night” (Hausu Mountain)
James Place “An Entire Matchbook A Night” (Opal Tapes)
Nuslux “Repeat Master II” (Lal Lal Lal)
Norwell & S Olbricht “Untitled” (Cleaning Tapes)
V.A. “WHEREIIDANCE vol.1” (Where To Now? )
Lord Skywave “Cardamon Copy” (Astro:Dynamics)

いただきもの。
Jonas Reinhard & Abyss of fathomless Light “Rusting Ciphers of a Forgotten Sky” (VCO Recordings)
| Dirt on tape | 17:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Dirt on Tape: the month’s essential cassette releases, April 2014
Welcome to Dirt on Tape – our regular column digesting the best contemporary cassette releases. The cassette circuit is a wellspring of inventive and surprising music – and more often than not, the best releases get minimal-to-zero coverage. Join Takeshi Toda – boss of the blog Dirty Dirt - as picks out the cream of under-the-radar tape releases from the last month or so.


と序文、まるまる引っ張ってきて、このまま英語でかきたいけれども、わたしには無理。我らがカセットテープ神Brad RoseがFactで連載してるコラムCaught on Tapeなかんじで、というかパクリな。
月末のまとめ、全部についてかいてたら、あまりに時間がかかって、きょねん12月に心が折れてしまって、かけなくなってしまいまして、こういうかたちで。最近は、けっこう届いてすぐにメモ程度だけでもかいてるんで、やっぱりまとめらしくいくつか選んでという、逃げ。
本家とおなじく、7本。

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1. Farewell My Concubine
“Insaniac In A Living Hell”
(self release)


Angels In Americaの片割れ、Chickletteではないほう、Mark Losifescuのソロ。
ことしはじめに、Hot Releasesからなsplitがよくって。
Bandcampあるけど、海のむこうへはメイルちょうだい、方式。こういうのん、緊張するんですが、なんとか。こわいひとかとおもったら、ありがとう! とニッポンのことばを返事にいれてくれたりと、よいひとでした。
けっこう甘くへろへろヴォーカルのみな曲からで、そこにテープがかすれるようなノイズが重なって。
そのあともギター弾き語りに、透明シンセドローンがつつみこんできて、そこにまたテープのノイズがふくらんできたり。
ばきばきドラムマシーンに、不穏でゆるいシンセも重なったり、サンプリングな会話な声をいくつか重ねたところにギターをかぶせてみたり、最後もゆるくにごったシンセポップだったりと、全体に不健康にローファイ感が満ちていて、よいです。
注意!
Secret Boyfriedのひと主催なHot Releasesつながりは、どれも気になります。地下臭たっぷり。






2. German Army
“Tassili Plateau”
(Field Hymns)

ことしにはいってもう4作もだしてる、カリフォルニアのデュオ。
Night People、AMDISCS、No Kings、nute records、Hobo Cultなどなど、ものすごくいろんなところからだしてて。追い始めたのはことしはじめのからだけれど。
2月にロンドンへ旅行へいった友人が、Rough Tradeのカセットテープ棚な画像を送ってきて、おみやげ、どれがよい? と。で、拡大してみたらSixSixSixties RecordsからのGerman Armyが目にはいって、買ってきていただいて。それだけで、その子のこと好きになるところだった、やばかった。

インダストリアルイメイジだったんだけれど、哀愁ゆるゆるシンセから。そこに奇怪なシンセが飛び交うはじまり、そしてそのまま嘘くさい南国サイケデリック感のあるリズムとシンセの音のつらなりで、えっ、こんなんだっけ? と驚いてると、ドラムマシーンにローファイ録音な話し声と、German Army感が。でもやっぱりなんか南国感はさみこんできます。
そのあともシンセドローンにばすばす打撃音、ポストパンクなかんじとはさまれるけれども、どうしても暑い地域があいだにはさまれて。
いっつも地下ばかりにいるからたまには太陽の光が降り注ぐ南国を想像してみてもよいじゃあない、といわんばかりに、全体にゆるいサイケデリック感、でもそこに重なるビートはばすばす打撃感があって、声はこわいし、その南国な想像にも怪電波は混入してくるし、やっぱりいまいっとう好きなうちの一組です。

イタリアのYerevanにちょうどLighten Up Soundsからのんもはいってて、いっしょに注文していて。届くのたのしみ。






3. Cube
“Her Instrument”
(digitalis)


ことしもかなりなハイペースでリリースをかさねるdigitalis。今回バッチのなかで、わたしのなかでいっとうたのしみだったのが、このAdam KeithのCubeです。
きょねんまで自主でだしてたこのひとがBrad Roseの耳にとまって、digitalis入り。
きょねんのん、おととしのんと年末のベストにいれました。
全体にゆるい雰囲気を漂わせながらなビートもの、だったんだけれど、今回も。
破裂するようなノイズがかったビートとゆらめくシンセ、はねまわるシンセの絡みあいからなはじまり。
ざわざわフィールドレコーディング、そこからテープ逆回転のような気色悪いかんじの声が亡霊のようにさまよってみたり。
そして、またどうしようもないぐずぐずなビート曲、テープで録ったへろへろギター爪弾きと変調させたりと、やっぱりゆるいな、ゆるいな、とおもっていたら、トツゼンにテンション高い早急なテンポの “Auto Queen / Un Gloved” って曲が。
でも、なんか鼓叩いてるようなビートと、琴で弾くべき音のつらなりな単調シンセの反復に、げしゃげしゃな声サンプリングのコラージュにと、やっぱりどこかゆるい。
そして最後は眠そうに変調された声の重なりと、digitalis入りしてもゆるくってよかった!




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4. Susan Balmar
“Signum”
(Beer On The Rug)


きょねん、Auditory Field TheoryからPrada & Oregon名義でカセットテープをだしてて知って。
Hi-Hi-Whoopeeさんところの “Meili Xueshan” にも参加してました。
Wanda GroupとD/P/Iの真ん中くらいな音してます、っていえばよいかしら。つまりいまいっとうかっこうよい音。

Jカードが2枚重ねに。片方は手描きなんだけれど、鉛筆で描いてる! そして、ケースよりも若干大きい紙にかかれていて、うまくはいらないっていうゆるさもよい。

ちりちりと粒子の粗いノイズと、がすがす金属ノイズ、そこにゆるいシンセの音がきらめいていて、そのノイズ感とゆるいかんじがのあわさりかげんが、すごくこわくてかっこうよい。
ヒップホップ感あるビートのサンプリングですこしまとも感をかもしだしてみるけれども、それもざらざら質感、そして唐突にズレが生じるし。
それからも、低音のビートがのしのしきたかとおもいきや、テープがおかしくなってしまったかのような音の断絶、その断絶な間すら、ビートな要素になってくるようなつくり。D/P/Iの “RICO” もちょこっときいてしまったけれど、断絶感、踏み外し感たくさんで、それも曲な要素になっていて、かっこよかった。
B面にはいって、さらに意味がわからなくなります。ノイズに金属感のない澄んだ高音シンセがゆったりとはねまわりglandからの展開に一瞬のここちよさ、安心感を得たのもつかのま、また、ずぶずぶぐつぐつノイズ。

Seth Grahamに、Sunan Balmar、そしてD/P/Iって、正直なにやってるのかわからないままきいてますけど、わかんない、つまりかっこうよいと同義だと信じてるんで、追ってゆきたい。





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5. Veiled
“After Hours”
(Silvox Recordings)


New Imagesからな心地よいギターの過剰反復なFrancisco Francoがあまりによかったんだけれど、そのメンバーのひとりなフィラデルフィアのRobert Franciscoと、バルセロナのArnau Salaのデュオ。
SilvoxもこのRobert Franciscoのレーベルです。

Blind Prophet ReocordsからなLPとかんじはかわりません。
ミニマルで黒くかすれたビートの反復反復反復反復、そして反復なところにおっさん声がはいってきたり。もうかなりな黒さ。2曲目あたり、けっこうシンセの音も高音だったりするけれど、やっぱり黒い。でも、全体がローファイな音だからか、ゆるくちょっと笑ってしまうのね、たのしくなってしまうのね、ききながら。
Femminielliも笑っちゃうじゃあないですか、あれはキャラクターもあるけれども、暗黒でかっこいいはずなのに笑ってしまうかんじ。
なんなんでしょう、湿度かしら。おなじくビートで黒くってなNostilevo方面よりは音自体くっきりとしていて。なんか地下で風遠し悪くってじめじめとしたおっさんっぽさがあるのに、これでもかと反復な心地よさかげん。





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6. SEEKERSINTERNATIONAL
“ROOTPRINCIPLE”
(NoCorner Tapes)


もう、すこしまえにかいたところだけれど、すごくよい。すこしまえにかいたところだから、ほぼそのままで。

Rewind Forward限定なカセットテープに直接スプレー噴射なん。

2年前、digitalisからのLPで知ったSEEKERS。
ずっぶずぶすぎるダブ、サンプリングなのかなんなのか、髪の毛がドレッド状だろうおっさんの声はコラージュ、反復、digitalis音色なシンセが飛び交い、その裏でドローンがっていう、Duppy Gunよりももっと変態感があって、すごく好きだった。
今作も、やっぱりずぶずぶドローン・ダブなんだけれど。
digitalisのコンピレーション “The Isolatarium” 曲でもあったみたいな、すこしからりとした変則ビートも加わったりしてるA面。
サンプリングな声も、ドレッド感なかったりするし。それが変調させられながら、ビートともに反復反復、しっかり透明シンセは飛び散りまわるし、その裏ではずっとずぶずぶなドローン。すばらしい。

B面は、やっぱりドレッド状なおっさん声サンプリングになってるけれど、1曲目のおっさんの歌がよいし、ビートも複雑に。
Ahnnuとか、Leaving周辺のビートものにも、太刀打ちできる感あるし。ちょうどきょねん末のDuppy GunではD/P/Iがプロデュースではいってたけれど、あの長いダブヴァーションなほうの狂い方、そして、さらにしっかりずぶずぶドローンがすべての音の下で、沼地化していて、最高です。





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7. Pal
“Pal - EP”
(Birkhouse Recordings)


Morgan Barfieldがヴォーカル、Canoe Club(レーベルオーナー?)が音楽を、なブリストルのデュオ。
きのうかいたSEEKERSついでにもう1本とおもい、いろいろみてたらこれがどうしても気になって。アートワークがとてもよいのね。inc.顔。もしくはHundebissのPrimitive Art顔。

そんなアートワークだから、もっとヘンなひとかとおもったら、すごく心地よい。見た目で判断してはいけません。
ちょこっとさわついたノイズをまとったりしながらな変則ビート、控えめで全体的に淡い印象のシンセが、つぎつぎと音色かえながら重ねられながら、浮遊して。そしてビートの切れ目にはアンビエンス感にきらめくシンセにと、軽やかに複雑。
そこに、歌なんだけれど、それも艶があり芯があるけれど軽やかでよいです。なんかもっと濃ゆくうたえそうなフンイキがあるけれど、ちからが抜けたかんじ。

軽快さに、声のさいごを切り取って反復させたりとか、ビートにちからの程よく抜けたポップかげんとか、90年代真ん中ティックなポップさがあるんだけれど。
でも。曲の展開がけっこう複雑に、変化してゆくし、3曲目は声にビートにとすべてにダブな処理で、風景がゆらめきゆがんで。
B面2曲目長尺な “Mama” すべてが細切れに配置されててて、それを包み込んでくるシンセとか、全体のリヴァーヴがかった淡さに、そこからすこしずつメロディがちゃんとつらなって、うたに曲になってゆくかんじとか、よいな。淡くいろいろ引き算してるかんじもしながら、細やかにたくさんなことをつみあげて、けっこう複雑な展開、でも軽やかさがあって。






4月のカセットテープ。Bitchn Bajaだけきいてない。。3本組、120分超しかもライブ演奏ドローンものって、わたしでもよっぽどの気合いが必要です。

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Farewell My Concubine “Insaniac In A Living Hell” (self relese)
WWC “Alienself” (Obsolete Future)
Naps “Hydrate” (This Thing)
Froth “Patterns” (Lolipop)
V.A. “Dirty Loundry Comes Clean” (Lolipop)
Bitchin Bajas “Live At The Hideout” (Bahttic)
Lolly Gesserit / Rale “split” (Bathetic)
Mario Wazao “Quente” (A Q U A E)
Veiled “After Hours” (Silvox)
Sturqen “Riscos” (Silvox)
Hobo Cubes “Mono Music vol.2” (Hobo Cult)
German Army “Tassili Plateau” (Field Hymns)
X.Y.R. “Arktika” (Constellation Tatsu)
Les Halles “Invisible Cities” (Constellation Tatsu)
Unicity “s/t” (Constellation Tatsu)
Digits “Shake Your Body Down” (Pleasence)
New Positions “s/t” (Pleasence)
Zones “Real Times” (Heretical Objects Cooperative)
Quanio5 “You Hadn't Been Born Yet” (digitalis)
Cube “Her Instrument” (digitalis)
ZX-9 “If You Think This is Hard Work...” (digitalis)
millions “Discrete Music” (digitalis)
White Reisen “Dektol” (VAALD)
Ollia Aarni “auringonnousu pikseleinä” (VAALD)
V.A. “The Alliance” (Nostilevo)
Freind “Share The Joy” (All Gone)
Susan Balmar “Signum” (Beer On The Rug)
CODE 0066 “Triono” (nute records)
Whirling Hall Of Knives & ZPG “Each Lesson Paves The Way For Its Successor (Cadavre Exquis)” (nute records)
Endo Kame “Music 4 Eon Green” (Beer On The Rug)
Pierot Lunaire/Sleeper “Lesser Invocations - split” (SicSic Tapes)
Gora Sou “Troposphere Themes” (SicSic Tapes)
Nite Lite “Marlene” (Stunned Records)
Nite Lite / Waterfinder “split” (Stunned Records)
Pal “Pal - EP” (Birkhouse Recordings)
SEEKERSINTERNATIONAL “ROOTPRINCIPLE” (NoCorner)
Barton Moss “s/t” (Tesla Tapes)



いただきもの

Oxykitten “Escape From New Amsterdam” (Field Hymns)
Bill Kouligas / Valerio Tricoli “split” (Pan)
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